使い魔契約と奇跡の再会

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「【真空一文字】!」 健市は横薙ぎに剣を振るった。 真空の刃を創り出し、梁へ襲いかかる。 梁が持っている五節棍では防げない。防げないなら避ければ良い。梁はそう判断し、跳んだ。 だが、それは健市の罠だった。 「掛かったな! 空中では身動きが取れまい! 【乱れ桜】!」 健市はデタラメに剣を振るった。真空の刃が梁を襲う。 「こいつで防げないなら別のを使えば良い!」 梁は躊躇い無く五節棍を手放した。そして新たに小振りだがサバイバルナイフを取り出した。 そのサバイバルナイフを使い、片っ端から打ち落として行く。 「お前も魔法使いなら魔法使えよ。近接戦闘ならお前に勝ち目は無いんだから」 「貴様ぁ、絶対に許さん! 我、火の系統を受け継ぎし者。炎神イフリートよ、我が魔力を用いて敵を焼き尽くせ【火炎の裁き】!!」 「バカな! 第三種上級魔法だと! 学生が使える範囲を超えている。健市がそれほどの力を持っていたなんて」
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