使い魔契約と奇跡の再会

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「貫け【螢火】!」 健市は初級魔法では防がれると判断し、第三種中級魔法を放つ。 梁も健市の魔法に対してサバイバルナイフでは防げないと判断し、回避を選択する。 「ば、バカな.........っ!」 螢火は炎の粒で弾幕を張る魔法だ。スピードは無いが方範囲に攻撃できる為、中々に使い勝手がいい魔法だ。威力もそこそこある為に、使用者は多い。 梁はその弾幕の雨をすり抜けている。粒と粒の間隔は僅か3センチ。人間ならば出来ることでは無い。 だが、今回の行使者は学生である。勿論、大人顔負けの実力を持つ学生もいるだろう。 健市も大貴族の後継者として幼い頃から厳しい教育を受けてきた。同学年の中では上位の実力者ではあるだろう。 だが、それは学生の更に、同学年の中でしか無い。そのカテゴリーから外れると唯の学生でしかない。
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