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全体で見れば健市は下位の部類に入る。
梁は最後に飛び上がり、健市の頭部めがけて回し蹴りを放つ。
ジャストミートに入るかと思われた瞬間、横から第三者の手が伸びてくる。
「そろそろ私を放置しないで貰おうか。まさか、忘れてたわけじゃないだろうな？」
梁の蹴りを止めたのはアミラだった。流石は熾天使、神と互角の戦いを繰り広げた梁の蹴りを片手で止めていた。
「・・・・・・・・・・・」
言えなかった。素で忘れていたなんて。元々、梁の目的はアミラであった。本来ならいくら健市が仕掛けてこようとも存在を忘れる事なんてあるはずがない。
そう言う考えもあってアミラはそう口にしたのだ。
「どうした？ 何故、黙っている。まさか本当に忘れていたのか？！」
梁は目を逸らす事しか出来なかった。それは肯定したも同然の行為である。
「・・・・ブチコロス」
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