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アミラはしゃがみ、躱した。そして躱され無防備になっている梁の左足を肩で担ぎ上げた。
そのまま抱え込んだ左足を真上に押し上げる。
「うっ! げほっ! げほっ!」
バランスを崩し梁は背中から地面めがけて倒れこむ。回し蹴りを躱された直後で受け身を取れなかった梁は思い切り咳き込んだ。
「弱い、弱すぎるぞ人間。そんな有り様であの方の契約者を名乗るなぞ片腹痛いわ!」
「・・・ありがとよ」
「・・・なに?」
一方的な攻撃を受けた本人から感謝の言葉が出てきてアミラは訝しげに梁を見た。
「目が覚めた。葵の見てる前で無様な姿を曝け出しちまうとはな。死ぬ気でやるしか無いよなぁ! 汚名挽回だ!!」
勢いよく梁は立ち上がる。そして、
「うううおおぉぉおぉぉぉおおおおぉぉぉおぉおおぉ!! お兄ちゃんパワァぁああぁぁあぁぁぁああぁあぁああぁぁあ!!」
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