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アミラは後ずさった。
あまりの変態加減に対してだ。
「お兄ちゃんを舐めるなよ、天使め!!」
梁は叫び、走り出した。
そのまま飛び上がり、回転しながらかかと落としを繰り出す。
回転しながらの遠心力で威力を上げているのだ。
「私はこんな変態に負けるのか・・・」
よく分からない理屈でのパワーアップーー梁曰く、お兄ちゃんパワーとか言うものーーにより、アミラは防戦一方だ。
パワーアップに対しての戸惑いもあるが、一番大きいのは種族に対してのプライド。
天使は基本的にスペックは高い。
勿論、人間の中にも天使や神すらも超える力を持つ者はいる。
だが、それもほんの一握りなのだ。
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