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手首が万力でも挟まれてるかのごとく締め上げられる。
ミシミシと耳障りな骨の軋む音が梁の耳に届く。
「うぐ・・・っ!」
梁は手首からアミラの手を離そうと躍起になるがビクともしない。
あまりの激痛に梁の顔が歪み始めていた。
「ひとついいことを考え教えてやろう。今までの私は本気では無かった。何故なら、主神ゼウス様によって私の力は封印されていたからだ」
「・・・なら、なんで・・・急にふ、封印が・・・」
フッとアミラは笑った。
その笑みは妖艶で少しの間だが梁は見とれてしまった。
「ゼウス様は甘いのだよ。仮にも私は天使族最強の女だぞ?それに封印式を解析する時間は山ほどあった」
天使族で上位の天使たちはごく稀に下位の神をも凌ぐ力を持っている者もいる
アミラはその稀の部類に入るのだ。
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