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☆ ☆ ☆ ☆ ☆
琳華と梁は屋敷を出て学園に向かう。
「学園に行きたくないの?」
琳華はうなだれながら隣を歩く梁が気になり、声をかけた。
「嫌って事は無いんだが、俺、魔法なんざ使ったこと――と言うより、無かったから全くわかんないんだよ」
梁は最後に、落ちこぼれって言われたらどうしよう、等と呟いた。
「大丈夫だと思うわ。だって、なんかオーラ? 的なものを感じるのよ」
「オーラねぇ。……ま、なるようになるか」
「そうよ。なるようになるわ」
よっしゃぁ! と梁は叫びながら両手を上に上げる。
「ふふっ」
梁が元気になって琳華も嬉しそうだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「ここが学園よ」
「…………でっけぇ」
梁は口を大きく開けてそう呟いた。
それも無理はない。何故なら、とてつもなくでかいからだ。
分かりやすく説明すると、見えてるだけでも敷地は、東京ドーム約10個分。見えてない部分も合わせると、その数倍になるだろう。
そして門は、そんなに高くする必要あるのかと問いたい高さ約50m程。
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