学園長と初対面

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「こんなにでかくする必要あんの?」 「生徒数が多いからしょうがないのよ」 「でも門をこんなにでかくする必要無いだろ?」 うっ、と琳華は言葉に詰まる。 「そんなことより、早く行くわよ!」 琳華は梁の右手をガシッと掴み、あっという間に引っ張っていく。 ☆   ☆  ☆  ☆   ☆ 梁の目の前には、豪華な造りの扉があった。木製の様だが光沢がありそれなりにお金もかかっているだろう。 「失礼します、学園長」 琳華はそんな扉をノックし扉を開け、中に入っていく。 「あら? 紅さんでは無いですか、どうかしましたか?」 中には褐色の肌に、メガネをかけた美女が、高級感溢れる造りの椅子に座っていた。 美女――学園長は高級感溢れる造りの椅子から立ち上がり、そのまま琳華の方へと歩き出す。 「今日はまだ入学式ではないですけど……?」 「いえ、今日はこの人の編入試験をして頂きたくて、参りました」 試験、と言う琳華の言葉に梁は反応する。 「試験なんて聞い――」 「別に大丈夫ですが、何故、明日に入学式を控えた今日に?」
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