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そんなの関係なくね? と、梁は思ったが心に仕舞っておく。
「別に良いですよ。編入を許可しましょう」
学園長はニッコリと笑顔になり言った。
「本当ですか!?」
「ええ、嘘は言いませんよ。私の命の恩人と、無関係とは思えない少年を無下に出来ませんから」
いやっほぉっ! と琳華は大いに喜んだ。でもその後、周りが引いているのが分かり、顔を赤くし、コホンと咳ばらいをしながら下がった。
「少しキャラが崩れた琳華さんは放っておいて、軽く検査でもしましょうか?」
マリアの言葉に梁は頷いた。でも、すぐに顔を傾げる。
「検査って何すんの?」
マリアは自身の机の中からある紙を取り出した。それを梁に見えるよう机に拡げる。
「これには魔法の事が書かれています。といってもかい摘まんでですがね。魔法には属性があります。大体の人は基本属性という火、水、風、雷、土のどれかです」
ここまでは分かりますか? マリアは梁に聞く。梁はそれに頷く。
「でも、中には特殊属性という闇、光、無、氷、太陽のどれかの人もいます。勿論、属性を複数持っている人もいます。大変珍しいですが」
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