入学式と仲間たち

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次の日、梁は1人で学園長室にいた。属性検査と魔力測定をするためだ。 「琳華さんはどうしたんですか?」 「眠ってますよ。早朝ですからね」 梁の言う通り今は早朝だ。 「まあ、良いでしょう。では、この水晶に触れて下さい」 マリアはそういって目の前に置いてある半透明の水晶を、指指した。 「色で属性を判断します」 梁はソーッと水晶に手を近づけ、触った。すると半透明だった水晶は、濃いオレンジ色になった。 マリアの眉が何かに反応したのか、ピクッと動いた。 「これはどの属性なんだ?」 梁は何が何だか分からない。このオレンジ色がどの属性を示すのか。 だからこそ聞いてみた。 「そういえばまだ属性の色を教えていませんでしたね。大体は分かると思いますが、火は赤、水は青、風は緑、雷は黄、土は茶色、闇は黒、光は白、氷は分かりにくいですが水色です。そして無が無色透明、太陽がオレンジとなります」 梁の属性の色はオレンジ、つまり太陽属性となる。 「ただ、太陽属性と言うのを秘密にしてもらいます」 梁は疑問に思った。何故、太陽属性を隠さなければならないのか? そう思った梁は、聞いてみた。
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