入学式と仲間たち

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「前にも言ったと思いますが、特殊属性は大変珍しいです。数千人に一人の割合で現れます。ですが、太陽と無だけは特殊属性の数千人からさらに数百万人に一人という割合なんです」 ここまでは分かりますか? マリアはそういって梁を見た。 梁はそれに頷く。 「さらに、太陽は他の属性にはない力を秘めています。そのため犯罪組織に狙われる事が多発しています。つまりはある程度力を付けてからでないと、危ないので伏せてください」 梁は少し考えて頷いた。属性ごときで狙われたくない、それが梁の気持ちだった。 それからマリアは肺活量を測定する機械の様な物を出した。 そして口を開く。 「これは魔力量を測定する装置です。使い方としては、おもいっきり息を吹き込んでください。するとこのメーターが回り、魔力量が分かります」 「息を吹き込んだら良いんだな?」 マリアは頷く。 梁はマリアが頷くのを見ると、装置から延びている管――送風菅の様な物を右手で握った。 そして息をおもいっきり吸い込むと、勢いよく送風菅に空気を送り込んだ。
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