入学式と仲間たち

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――クル ピタ 「………………」 「………………あは、止まっちゃった♪」 勢いよく吹き込んだ筈なのに、メーターはほんの少ししか動かなかった。 今、メーターが示している数値はなんと、たったの50だった。つまり梁の魔力量は50ということになる。 「(可笑しいですね……。あの時の魔力量なら、この装置を吹き飛ばしていても不思議じゃ無いのに)」 「…………あのー、マリアさん?」 梁は、ちょっとおどけてみたのに何も反応しないマリアに不安を持ったのか、恐る恐る声をかけた。 それでもマリアは何かを考える様に俯いたままだ。 その状態が10分ほど続いた。 「(あとで考えれば良いですね)魔力量が50と言うのは、驚きましたね。梁君の歳ぐらいだと大体3000あれば学年トップの量なんですが」 「それは俺が落ちこぼれと言うわけですね?」 「はい、50だと初級一発が限界だと思います。」
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