入学式と仲間たち

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「いただきま~す!」 塩焼きを解し白米に乗せパクりと一口。 「うっ……!」 「どうした? まずかったか?」 「ううん。まずくない。反対に……美味しい」 梁はホッとした。しかし気になった。何故、『うっ……!』何てなったのか? まずくなかったとしたら何故なのか。 「じゃあ、さっきの反応は何なんだ?」 「…………美味しくて敗北感を……」 琳華は恥ずかしそうに頬を染めて言った。 梁ははぁ~、とため息を吐くと、言った。 「別に恥ずかしい事じゃない。琳華の家は貴族だから尚更だ」 確かに、と梁は言って続ける。 「女として料理が出来ないのは、嫌かもしれない。でも、出来ないのなら今から頑張って出来るようになれば良いだけだ」 「……梁……!」 琳華は感動したのか、目をウルウルとさせていた。……この間にも時は一刻一刻と進んでいるのだが。 「私頑張る! じゃあ、着替えて来る!」 琳華はそう言って梁の部屋を出ていく。 そこで梁は気づいた。 「そいうや俺って制服どうしたら良いんだろ?」 ☆   ☆  ☆  ☆   ☆
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