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殴られた生徒――瞬は、目に涙を溜めながら言った。
「いてぇよ、先生!」
「お前が変態的な事を言ってるからだ! それにしてもお前は叔父さんとそっくりだな!」
はっはっはっは!! ゴートンは口を大きく開けて笑った。
笑われた瞬も悔しかったのか一言。
「先生だって、叔母さんに尻に敷かれてるじゃん!」
「敷かれてねえよ!」
「ぎゃふん!」
コントの様なものが続いたという。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「なんだ、さっきの変態的発想は……」
梁は教室の外で1人引いていた。
「ゴートンは言っていたが、大丈夫なのか? このクラスって」
梁は悩んでいた。変態の友達になるつもりはない。だが、同時に思う。
もし、友達が出来なく変態しか話し掛けてくるやつがいなかった場合、変態と友達になるしかない、と。
「入って来い」
そんな時、急にゴートンに呼ばれた。梁は意を決してドアに手を掛け、勢いよく開けた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
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