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「って瞬が変態な事なんてどうでも良いんだよ。編入生に入って来てもらわんと」
瞬が何やら騒いでいたが、ゴートンは華麗に無視して外にいる梁を、呼んだ。
ガラッというドアが開く音がすると、梁がキリッとした男前な顔で入ってきた。
恐らく、と言うよりは間違いなく緊張しているだけなのだろう。
そんな男前な顔をしている梁に、女子達が黙っている筈も無く、顔を赤らめる者や、何やら股に手を入れ、震えている者までいる。
「始めまして、皆さん。編入生の狗神梁です。入学式当日に編入なんて、何か可笑しいですがそれがきまりだそうです。若輩者ですが宜しくお願いします!」
少し選挙演説の様だが、気にしない方向で。
「よし、挨拶も終わった事だし……ベタな梁ヘの質問タ~イム!!」
「なっ! 何、勝手なこといっ――のわっ!」
梁はクラスメイトに囲まれた。主に、女子。
「好きな食べ物は?!」
「運動は出来る方?!」
「今まで、女の子と付き合った数は?!」
「初体験は何歳?!」
「私と付き合って?!」
「アタシと交わない?!」
「うほっ、いい男!」
「私のご主人様になってください!」
何やら下系の質問もあったが、全てスルーの方向で。
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