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「ちょょょおっっっと、まったぁああ!!!! 誰が変た――」
「……そうか、変態か」
「――何、納得してんの?! 変態じゃないからね?! マジで、変態じゃ無いからね、おれ?!! ホント――うごっ!」
「あんたは黙ってなさい」
変態瞬は後ろから殴られて沈められた。殴ったのは、とびっきりの美少女だ。
背はそれなりに高く整った顔立ち。何かと活発な印象を与える。
沈められた瞬という男は、黒の短髪にこれまた整った顔立ち。要はイケメン。整ってはいるがおちゃらけた印象を与える。
「……変態は黙ってて」
次は、夜未と呼ばれた少女。背は小さい。小学6年生くらいだろう。顔も幼い。しかし、無邪気な印象は無い。言うならば、無表情だ。
梁は震えていた。夜未という少女を見た瞬間から。
「どうしたの? 何か、震えてるけど?」
琳華言うと、遥も瞬も夜未も梁を見る。
「……ち」
「「「ち?」」」
「ちっさくて可愛い!! あーもぉ! 可愛いな、こんにゃろぉ!!」
梁は夜未に抱き着き、頭を残像が見えるほど速く撫でる。
そんな光景に琳華はショックを受けていた。
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