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「……そ、そんな……梁がロリコンだったなんて……!」
「……あたしもなんかショック」
琳華だけでなく遥もがショックを受けていた。そして、撫でられている夜未はと言うと、大変嬉しそうだっとさ。
「どうでも良いが、お前等は帰らねえのか?」
ヌォッとゴートンが現れた。気配を感じさせない幽霊の様に。
当然、いきなり現れたゴートンに一同パニック状態……とは言わないが、驚いていた。
「……どうした、ゴートン…………先生?」
「何故、間が開く? さては、お前……俺を先生だと思ってねえだろ!」
「そんなことねえよ?」
「じゃあ、なんで疑問形なんだ?!」
「まあ、いいじゃん。それよりもう帰るから!」
梁は話を早々に切り上げると、物凄い速度で走って行った。
「あ、おい! ちょっと、待……はあ……まあ、良いか」
ゴートンは琳華達に向き返る。
「アイツと仲良くしてやってくれよ。アイツは何かと欠点が有るからな……魔力とか」
「大丈夫ですよ、先生」
「あたし達は何があっても梁の味方ですから」
「おう!」
「……うん」
ゴートンはブワッと涙を流した。どうやらゴートンは涙脆い様だ。
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