入学式と仲間たち

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遥はバタンッと、ドアを閉める。 廊下に瞬の叫びが木霊(こだま)した。 ☆   ☆  ☆  ☆   ☆ 「で、何すんだ?」 「やっぱり男女の交わ――ピュッ!」 「…………夜未の前で何をほざいてんだよ、アァアンッ!!」 梁は、変態的発言をしようとした瞬の顎に、拳を入れた。そして、一昔前のヤンキーの様に脅しを入れる。 梁の一撃を喰らった瞬はと言うと、白目を向いて気を失っていた。 「けっ! 夜未が不純に染まったら、どうすんだ変態! 夜未のいるとこでは禁止だ、バーロー」 梁が言うが、当然失神している瞬が聞いているはずがない。 理不尽だが、それにキレた梁はもう一撃腹に入れた。 「……交わって……なに?」 「ほらみろ! 変な知識を覚えちゃったじゃないか?!」 「ギャァア!! マジでそこは堪忍してぇぇえ!!」 梁と瞬が――と言うより、一方的に梁が瞬をボコっていた時、遥と琳華は夜未に説明していた。男女の交わりについて。 尤も、説明を受けた夜未は顔を真っ赤にしていたが。
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