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大量の木々が生い茂る森。そんな森に1人の美少女と言える少女が道に迷っていた。
「ここ何処かしら?」
少女はどこぞの裕福な家の出身なんであろう。高そうな服を着ている。
「しかも暗くなってきました」
少女の言う通り薄暗くなって不気味な感じだ。すると前から、犬に似た獣が現れた。
「ウゥウ!」
「あ、あれは……魔物、ファイアーウルフ!ど、どうしましょう……!」
少女は額に冷や汗を垂らす。
「ガァア!!」
「きゃあ!」
ファイアーウルフが少女に襲い掛かる。しかし、上からひとつの魔法陣が現れ、1人の少年が、白馬もとい白い自転車に乗ってファイアーウルフ目がけて落ちてきた。
「キャン!」
「えっ……何がおきたのでしょう?」
「いてて……何だイキナリ」
少年――梁は頭を摩りながら起き上がる。
「あの貴方は誰ですか?」
「へ? 俺か? 俺は狗神梁って言うんだ。君は?」
「私は紅琳華(くれないりんか)と申します」
「琳華か、良い名だ」
そう言うと梁は、ニコリと笑った。
「(や、やだ……この人かっこいい)所であなたは何故、上から降ってきたのですか?」
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