出会い

2/6
前へ
/138ページ
次へ
大量の木々が生い茂る森。そんな森に1人の美少女と言える少女が道に迷っていた。 「ここ何処かしら?」 少女はどこぞの裕福な家の出身なんであろう。高そうな服を着ている。 「しかも暗くなってきました」 少女の言う通り薄暗くなって不気味な感じだ。すると前から、犬に似た獣が現れた。 「ウゥウ!」 「あ、あれは……魔物、ファイアーウルフ!ど、どうしましょう……!」 少女は額に冷や汗を垂らす。 「ガァア!!」 「きゃあ!」 ファイアーウルフが少女に襲い掛かる。しかし、上からひとつの魔法陣が現れ、1人の少年が、白馬もとい白い自転車に乗ってファイアーウルフ目がけて落ちてきた。 「キャン!」 「えっ……何がおきたのでしょう?」 「いてて……何だイキナリ」 少年――梁は頭を摩りながら起き上がる。 「あの貴方は誰ですか?」 「へ? 俺か? 俺は狗神梁って言うんだ。君は?」 「私は紅琳華(くれないりんか)と申します」 「琳華か、良い名だ」 そう言うと梁は、ニコリと笑った。 「(や、やだ……この人かっこいい)所であなたは何故、上から降ってきたのですか?」
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12623人が本棚に入れています
本棚に追加