12623人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、始めようか!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……ゼ……ェゼェ……ゼェ……」
「……うっぷ……っ……!」
遅刻した罰としてグランドを走らされている2人。既に、半分以上走り終えているがバテている。
無理も無い。10kmという距離の半分をたったの5分で走るほどの、速度で走っているからだ。
つまり、1kmを1分で走ることになる。どんなに体力自慢でも、その速度はキツい。
その為、2人はバテている。マラソンという行程の半分を終えた2人は、座って休憩中だ。
「……ハァ……もう召喚して……やが……ゲホッ……るぜ」
「……そ、そうだな…………おっぷっ……」
2人は始まった使い魔の召喚を、座って見ていた。召喚されているのは、異世界から来た梁でも分かる程のランクの低いものばかりだ。
「それにしても、お前ってどんな魔法が使えるんだ? 属性は確か…………闇だって言ってたよな?」
「(……どうしよう。魔法なんざ使えねえよ)そうだなぁ……」
梁は物凄く困った。ここで使えないとは言えない。落ちこぼれは蔑まれると、マリアに言われたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!