使い魔契約と奇跡の再会

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「じゃあ、始めようか!」 ☆   ☆  ☆  ☆   ☆ 「……ゼ……ェゼェ……ゼェ……」 「……うっぷ……っ……!」 遅刻した罰としてグランドを走らされている2人。既に、半分以上走り終えているがバテている。 無理も無い。10kmという距離の半分をたったの5分で走るほどの、速度で走っているからだ。 つまり、1kmを1分で走ることになる。どんなに体力自慢でも、その速度はキツい。 その為、2人はバテている。マラソンという行程の半分を終えた2人は、座って休憩中だ。 「……ハァ……もう召喚して……やが……ゲホッ……るぜ」 「……そ、そうだな…………おっぷっ……」 2人は始まった使い魔の召喚を、座って見ていた。召喚されているのは、異世界から来た梁でも分かる程のランクの低いものばかりだ。 「それにしても、お前ってどんな魔法が使えるんだ? 属性は確か…………闇だって言ってたよな?」 「(……どうしよう。魔法なんざ使えねえよ)そうだなぁ……」 梁は物凄く困った。ここで使えないとは言えない。落ちこぼれは蔑まれると、マリアに言われたからだ。
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