使い魔契約と奇跡の再会

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「と、言うわけで紹介しよう! 暗黒の舞姫こと、狗神葵!」 ゴートンが叫ぶと同時に、ゴートンの前に直径1m強の魔法陣が現れた。そのまま魔法陣が光り中学生位の小柄な影が現れる。 そして、光りが治まり、まだあどけなさを残した顔の美少女が現れた。 「初めまして、一身上の都合により数日遅れて参りました」 凜としていながら可愛さも合わさった可愛らしい声で少女――葵は言った。 暗黒の舞姫、狗神葵。弱冠、14歳でありながらギルドランクAAランク保持者(ホルダー)。 出身を含め私生活は不明。ギルド暗幕の支配者所属。可愛らしい容姿と仕種、類い稀なる才能を持ち10代、20代の少年少女から絶大な人気を誇っている。一部の妹萌えにも人気だ。 「ゴートン先生」 「なんだ?」 「あそこで走っている2人組はなんなんですか?」 葵は気になったのか、グランドを走らされている瞬と梁を指差して聞いた。 「ああ、あれか? あれは俺の授業を遅刻しやがったから罰として走らせてるんだ。それより葵、お前に兄貴っているのか?」
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