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「……げほっ」
まるで雷に打たれたかの様に焼け焦げている瞬。目を覚ましたのか、ノソッと起き上がった。
記憶が無いのかボーッと覇気の無い表情をしている。
何かに気づいたのか、ハッとした表情になった。
「葵ちゃん結婚し――びょおぉん!!」
又もや梁に吹き飛ば――基、殴り飛ばされる瞬。全く以って懲りてない。いや、記憶が無いのかもしれない。
又、暴走されても困るので、ゴートンが捕縛魔法を発動。
「次は……夜未か」
ゴートンはポツリと呟いた。
「……行ってくる」
夜未は魔法陣へと入る。
両手をだし魔法陣に魔力を流していく。しかも、ただ流すのでは無く、抜群のコントロールで必要な分を必要な分だけ流している。
さらに、ただの魔力ではない。己の得意属性である光に変換して流しているのだ。純度も年齢の平均以上だ。
「ほう、こりゃ楽しみだな」
ゴートンは口角を吊り上げる。何をしているのかが分かったのだろう。
「……………………異界の住人よ。我と共に歩むものよ。我が魔に於いて顕れ給え」
途中で途切れなかったが、喋り出すまでに時間が掛かった。
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