使い魔契約と奇跡の再会

24/88
前へ
/138ページ
次へ
「……げほっ」 まるで雷に打たれたかの様に焼け焦げている瞬。目を覚ましたのか、ノソッと起き上がった。 記憶が無いのかボーッと覇気の無い表情をしている。 何かに気づいたのか、ハッとした表情になった。 「葵ちゃん結婚し――びょおぉん!!」 又もや梁に吹き飛ば――基、殴り飛ばされる瞬。全く以って懲りてない。いや、記憶が無いのかもしれない。 又、暴走されても困るので、ゴートンが捕縛魔法を発動。 「次は……夜未か」 ゴートンはポツリと呟いた。 「……行ってくる」 夜未は魔法陣へと入る。 両手をだし魔法陣に魔力を流していく。しかも、ただ流すのでは無く、抜群のコントロールで必要な分を必要な分だけ流している。 さらに、ただの魔力ではない。己の得意属性である光に変換して流しているのだ。純度も年齢の平均以上だ。 「ほう、こりゃ楽しみだな」 ゴートンは口角を吊り上げる。何をしているのかが分かったのだろう。 「……………………異界の住人よ。我と共に歩むものよ。我が魔に於いて顕れ給え」 途中で途切れなかったが、喋り出すまでに時間が掛かった。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12623人が本棚に入れています
本棚に追加