使い魔契約と奇跡の再会

25/88
前へ
/138ページ
次へ
魔法陣からとてつもない量の光が溢れ出す。目を開けてられない程だ。 そして、閃光とでも言えるような強い光が放たれた。その光とともに強い突風が吹き荒れる。 突風が治まると、そこには三対六枚の純白の翼を携えた天使がいた。 ☆   ☆  ☆  ☆   ☆ 「……おいおい、マジかよ。熾天使(してんし)だぜ、ありゃぁ」 はっ、とゴートンは息を吐く。 「熾天使って何なんですか? 天使の一つなんですか?」 琳華は気になったのか聞いてみる。 「そうだ、天使には階級がある。上から熾、智、座、主、力、能、権、大、そして普通の天使。だから、熾天使と言うのは最上級なんだよ。最強の天使たちの事を言うんだ」 ☆   ☆  ☆  ☆   ☆ 「我は熾天使・バリエル。使い魔の召喚の儀式とみた。人間、お前が我を喚び出したのか?」 「……………………(コクンッ)」 バリエルは辺りを見回す。そして、口を開く。 「良かろう。人間、お前は中々に力があるようだ。手を出せ」 夜未はソロォッと右手を差し出す。直ぐさまバリエルは跪つく。それは中世ヨーロッパの騎士を思い浮かばせた。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12623人が本棚に入れています
本棚に追加