使い魔契約と奇跡の再会

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というか実際の所、夜未はイジメられていない。 クラスメイトたちはそう思った。だが、今の光景を目撃してしまった為、言えないでいた。 「てか、夜未はイジメられてないじゃん」 しかし、ここに勇者という名のバカが居た。 そう、瞬だ。瞬の一言を聞いた梁は、ギギギッという音を立てて振り返った。その目は紅く妖しく光っていた。 そして、ゆっくりと勇者=バカに歩いていく。 「ちょぉおっと待て!? 何故こっちに来る! 俺が何か間違ったこと言ったか?! そして何故目が紅く光るんだ!!生物学的に可笑しいだろ?!!」 「【ライトニング】!」 瞬による必死の説得も虚しく、梁は雷属性のライトニングを放つ。 雷撃を飛ばす初級魔法だ。 「ギャアァアァアアアァァァア!!!」 感電し、瞬はプスプスと黒い煙を上げながら倒れた。 「さて、これで邪魔物はいなくなった。次は葵やっておいで」 「うん! あ、ところでお兄ちゃん」 「どうした、葵?」 「この人たちはどうするの?」 葵は黒くなっている瞬と、顔面に会心の一撃をおみまいされ、気を失っているゴートンを指差して言った。
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