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変態兄貴と変態天使に挟まれている葵。何やら蟀谷に青筋が浮かんでいる。怒っているようだ。
次第に大きくなる青筋。
到頭(とうとう)我慢も限界に達したのか、
「いい加減にしなさい!!!!」
瞬間的に全魔力を噴射。変態2人は葵から引きはがされる。
「「いたたたた…………ん?」」
「何なんですかあなたたちは!! いきなり抱き着いて来て! お兄ちゃんも何なんですか! 訳わかんないことばかり言って、いつまでも抱き着いて! まあ、ちょっとは嬉し…………じゃなくて邪魔しないでください! 天使さんも契約するなら早くしましょう!」
一気に捲し立てる葵。一部本音も表れたが……。
対して、説教されている変態2人は何やら嬉しそうに顔を綻ばせていた。
もう末期だろう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
一方、琳華と遥は、
「……ねえ?」
「……何?」
「……何か梁の顔って喜んでない?」
「………………気にしたら負けよ」
「………………そうね」
思いっ切り現実逃避をしていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「よし、契約し――」
「許さん!」
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