使い魔契約と奇跡の再会

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「「んだこら!」」 「……なに?(ニッコリ)」 「「すんませんでした!!」」 葵は笑顔だけで2人を抑える。何とも平和的な鎮圧である。 ……何故か2人はガタガタと震え、顔を真っ青にしているが。 「お兄ちゃん、あとでお仕置きね? 天使さん、さっさと契約しましょうか?」 「あ、ひゃい!」 「………………」 天使はテンパり、梁は白目を向いて倒れた。 ガクガクと震える天使と白目を向いて倒れる男に対峙する美少女。 何ともシュールな光景だ。 「じ、じゃあ、手を出してくれるか? ワタシが魔力を流すから、そしたら自分の魔力を私に流してくれ」 葵は頷く。 「いくよ」 ゴウッと葵の手を握った天使の手から瞬間的に魔力が噴出され、葵へと吸い込まれて行った。 そして葵からも魔力が噴出され、それが天使へと吸収されて行った。 天使が手を放すと葵の手の甲には漆黒の羽の紋章があった。 「それがワタシと契約した証の紋章だ。喚びたい時にそこに魔力を流してくれ」 「うん。それで貴女の名前と種族は?」 「まだ言ってなかったか? ワタシの名前はアミラ。種族は〝一応〟天使だ」
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