使い魔契約と奇跡の再会

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「よし! んじゃ、次は瞬…………はまだ意識が戻ってないから遥! お前だ」 「じゃあ、やってみるかね」 「口調変わってるわよ」 「うっさい!」 軽く逆ギレな遥。 「まあ、良いわ。ええと、詠唱はっと……異界の者よ。我と共に歩む者よ。我が魔に於いて現れ給え」 魔法陣が青く光る。 (何が出て来るのかなぁ) 次第に光がおさまり始めた。 そこには10センチ程の透明な羽を付けた可愛らしい女の子がいた。 「……精霊?」 「はいなのですよ♪」 遥の口から零れた疑問を解決したのは、目の前の女の子だった。 「貴女がワタシの契約者さんなのですか?」 「………………」 「もしもしなのですよ?」 「…………はっ!? な、何?!」 「ワタシと契約してくれるのですよね?」 「する! するよ!!」 少し興奮している遥。可愛いもの好きな遥にとって、この精霊さんはドストライクなようだ。 声を上げ、頻りに頭を振っている。 「アワワワワッ……!」 精霊さんも対応に困っているようでアワワワワッとか言っている。
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