12623人が本棚に入れています
本棚に追加
「少し落ち着け」
「へにゅっ!」
見兼ねたゴートンが遥の頭にチョップを一撃。
遥は奇声を発し、頭を押さえしゃがみ込んだ。
その後、キッとゴートンを睨みつけ、
「何するんですか? 痛いじゃ無いですか」
「精霊が暴走したお前の対応に困ってんだよ。……たくっ。本来、原則として使い魔契約に介入は禁止だってのに」
まあ、原則には例外があるがな、とゴートンは付け加える。
「そんな事よりさっさと契約しちまえ。まだやってない奴がいるんだからな」
「じゃあ、さっさと契約しちゃいますのですよ」
フワフワと漂ってきた妖精が口を開いた。
その後、遥がいる場所に魔法陣が現れた。
「汝を我が主と認める……のですよ」
カッ! と、一瞬だけ魔法陣が青色に光った。
「どっちかの手の甲に紋章が入ってる筈なのですよ♪」
「ホントだ」
言われて見てみると右の手の甲に青い水しぶきの紋章があった。
最初のコメントを投稿しよう!