出会い

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扉は純金で出来ており、所々にルビー、サファイア、エメラルドに似た宝石が散りばめられていた。 「(派手だ)」 梁が抱いた感想だった。 「どうかしましたか?」 「いえ別に」 「そうですか……では入りますよ」 「(中はどうなってんだ?)」 梁はそんな事を考えていた。 「(中は以外と狭いな…まぁそれでも一般的な家庭に比べたらデカイ方か)」 食堂は約三十畳くらいある。そのまま真ん中にあるこれまた長いテーブルとイス。 「では、頂きましょうか」 気が付くと豪華な料理が並んでいた。 「(いつのまに!!)」 「魔法です」 「へぇ~………って、魔法?!」 琳華 「はい」 琳華は満面の笑みで、言った。 「魔法なんてあんの?」 「ありますよ。と言うより魔法知らないなんて可笑しいですよ?」 「実は俺、異世界から来たんだ」 梁がそう言った瞬間、琳華の梁を見る目が温かいものに変わった。 「そんな目で見るなぁ!」 梁の叫びが響き、この日が終了した。
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