使い魔契約と奇跡の再会

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この世界に無いであろう吉本興業の養成所であるYSC。 はっきり言ってこの世界の住人が知っている筈が無い。 知っているとしたら梁の様に地球から来た人間だけだ。 「先生も乗ってきたじゃないですか」 「んなことはどうでもいい。それよりそいつだ。その精霊」 ビシッとゴートンはウンディーネを指差す。 「この子がどうかしました? ……ハッ! 上げませんよ?」 「いらん! 俺が言ってるのはそいつの名前だ!」 自分の予想が外れて少し落ち込み気味の遥。名前と言われてもピンと来ない。 「…………本当に分からないのか?」 頭を抱えて悩み出す遥を見て、ゴートンは少し泣けてきた。 考えすぎて次第には頭から煙りを出す始末。 「…………もういい。教えてやる。ウンディーネってのは水の精霊王の名前だ。尤も、正式な名前じゃない。代々精霊王になる精霊が世襲していくんだ」 「……ああ! そういえば授業でやった!!」
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