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ウンウンと、頻りに遥は頷く。
「…………やっと思い出したか。という事でどういう訳だ?」
ゴートンはハァと、ため息を吐いてウンディーネを見る。
「別に深い意味は無いのですよ。聞かれなかったから言わなかっただけなのですよ。それにワタシはあまり精霊王の名前が好きでは無いのですよ。それに――」
「分かった分かった! もう良い!」
止めないと延々と喋ってそうなので、ゴートンは慌てて止める。
それにしても、とゴートンはマジマジとウンディーネを見る。
それは不審者の様に。
「(それにしてもコイツは少し幼いな。まだ成体にもなってない筈だ。なのに精霊王なのは何か理由が……?)」
「……?」
「先生、何ジロジロと見てるんですか?! ロリコンの気があるんですか?」
「ちゃうわい! 少し気になっただけだ」
「ああ、性的対象として?」
「ちゃうわ! それに女の子が性的とか言わない!!」
また始まったショートバカコント。
けど、少し学んだのか早々に切り上げたゴートン。
そして口を開く。
「それよりいつまで召喚しておくんだ? 言っておくが、あまり長時間高位の使い魔を出しっ放しはオススメせんぞ?」
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