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〝私と離れてもいいの?〟
遥の目はそう物語っている。だが、ウンディーネは気付いているのか気付いていないフリをしているのかは知らないが、ニコニコと無邪気な笑みを浮かべている。
「じゃあなのですよ」
「まっ……!」
止めようとする遥は手を伸ばすが、それより早くウンディーネはボフンッと消えた。
「………………」
「…………さっさと退け。後がつっかえんだろうが」
ひょいとこの世の絶望を味わったかの様な顔をしている遥を持ち上げ、そのまま琳華たちの下へ連れていった。
「じゃあ、次は瞬だな。さっさと起きろ、変態ジャリガキ!!」
「うげぇ?!」
ゴートンは思いっ切り瞬の鳩尾を踏み付けた。
急所を勢いよく踏み付けられた瞬は声を上げ飛び起きる。
「なにすんだよ! ゴー兄!!」
「「「「ゴー兄?!?!」」」」
「ここでは先生と呼べ。あほんだら」
「へげ?!」
ゴンッとゲンコツを入れた。
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