使い魔契約と奇跡の再会

44/88
前へ
/138ページ
次へ
「てか、久し振りだな。そう呼ばれるのも」 ゴートンはどこか遠い目をしている。 その背後から近づく複数の影。 「せーんせ!」 「どういうことか」 「説明して」 「くれる」 「よね?」 五人で配分した見事な連携。 だが、少し変だ。自由に動けるのは、瞬を抜いた4人。 最後の一人とは、 「って、なんでお兄ちゃんがここにいるんですか?!」 ちょっと前に葵によって拘束された梁だった。 ひと昔前の戦隊ヒーローの登場ポーズをとっていた梁が口を開いた。 「なんか無茶苦茶やってたら解除されたのさ!」 そして、無い胸というか鍛えた胸を張る。 「我が求む。総てを惑わす幻惑の世界。漆黒の世界よ。我が魔力を糧とし、この者に永遠(とわ)の迷宮を! 【暗闇の迷城】!!」 梁は胸を張ったまま漆黒の霧の様なものに飲み込まれた。 「……って、またぁああぁあ!?!?」 「…………葵。お前、最上級魔法使えたのか? その歳で?」 「へ? は、はい。使えますよ。流石に破棄は出来ませんけど」
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12623人が本棚に入れています
本棚に追加