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「てか、久し振りだな。そう呼ばれるのも」
ゴートンはどこか遠い目をしている。
その背後から近づく複数の影。
「せーんせ!」
「どういうことか」
「説明して」
「くれる」
「よね?」
五人で配分した見事な連携。
だが、少し変だ。自由に動けるのは、瞬を抜いた4人。
最後の一人とは、
「って、なんでお兄ちゃんがここにいるんですか?!」
ちょっと前に葵によって拘束された梁だった。
ひと昔前の戦隊ヒーローの登場ポーズをとっていた梁が口を開いた。
「なんか無茶苦茶やってたら解除されたのさ!」
そして、無い胸というか鍛えた胸を張る。
「我が求む。総てを惑わす幻惑の世界。漆黒の世界よ。我が魔力を糧とし、この者に永遠(とわ)の迷宮を! 【暗闇の迷城】!!」
梁は胸を張ったまま漆黒の霧の様なものに飲み込まれた。
「……って、またぁああぁあ!?!?」
「…………葵。お前、最上級魔法使えたのか? その歳で?」
「へ? は、はい。使えますよ。流石に破棄は出来ませんけど」
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