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ある日、彼は不思議な事を僕に聞いてきた。
なあ、俺らって死んだらどうなると思う?
そんな彼の質問。
僕は分からないと切り上げた。
彼は言った
人間になると思うんだ。
僕は笑った
人間に?人間になれるわけないじゃないか。
彼も笑った
たしかにな、でも、なれたら良いと思わないか?
僕は言った
別にネコのままで良いけどな
彼は少し間をおいて話出した
俺らってどっから来たんだろうな…
最初、目が覚めた時、俺は女の子の腕の中にいた。
それ以前のオレは知らない。
僕は不思議そうにその話を聞いていた。
彼は言った
もし、今それ以前のオレに会えたら言いたい事があるんだ。
僕は聞いた
なんて言うんだい?
彼は笑いながら言った
お前は「ネコ」なんだぞってな
照れ隠しか、彼はご飯を探してくると急に走り出した。
僕も追いかける。
だけど、次に聞いた音は自動車のブレーキの音だった。
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