サカサマサマは魔女

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「それはそうと……学校に来たんだから勉強しなきゃな。あーしまった、先生くらい残しておくべきだったー」 「今さら気づいたんですか…」 「ん?机の中に何か入っている…」 見ると、手紙だった。可愛らしいメルヘンチックな封筒に入った、便箋。 しかし、それを見るや否や、読まないうちにぐしゃぐしゃにして震えだした。 「それにしても、今時ラブレターなんて古風な娘ですねー。貴重ですよって、何やってるんですか!?」 魔女は信じられないというように目をひんむいた。 「まただ…また僕を……何度馬鹿にしたら気が済むんだ……」 「またですか……どんだけ被害妄想激しいんですかいい加減にして下さいよ。馬鹿にしてるのはあなたでしょうどう考えても」 「また僕を罰ゲームかなんかで告って陰で笑うつもりだったんだ!」
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