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魔女は渋々言い直した。
「無理に強がらなくていいですよ。素直に淋しいって言えばいいじゃ」
「二回も言うと……なんか……ウザい」
すると魔女は無言で箒のバサバサしているほうで、明晃の頬をチクチクと攻撃しだした。
「わかったよごめん。わかったから、地味な攻撃やめてよ」
「でも……一度願ったことは戻せませんよ。ましてや人を大勢消したんですから。どうするんですか?」
「うーん…みんなもう地獄に行ったんだよね?」
「何を当然のように地獄に決めつけるんですか。むしろ地獄へ行くべきはあなたのような気がします…。いいえ、 皆さんは『時空の都』にいると思います」
「時空の都!?なんだかやっと本題に入った気がしてきた!」
「はい。そうと決まったら、行きましょう!」
魔女は箒に乗って、明晃と一緒に外へ出た。
要するに、箒に乗っているのは魔女だけだ。
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