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『海野~。よかったなぁ、ほんとによ~』
次の日俺は結城さんを飲みに誘った。もちろん昨日のお礼で俺のおごりだ。
結城さんは今日は酒のペースがはやく、上機嫌だった。
俺も上機嫌だ。
『いや~。結城さんにもう足むけて寝れません。』
『当たり前だー。』
そう言って結城さんは急にマジな顔になった。
『海野、宮下さんのこと頼むな。あの人には幸せになってほしいんだ。』
俺は仕事以外でこんなマジな顔の結城さんを見たのは初めてだった。
俺は真剣に頷いた。
結城さんに言われなくても俺は由梨さんを幸せにしたいと心から思うほど
由梨さんのことを好きになっていた。
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