少女

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彼はその少女と知り合いになった。 いつも盗みをするあの店で少女と5分だけ話すことができる。毎日毎日その5分間が楽しみでしょうがない。 真冬の寒い日を越え、少しずつ春の光がさしてきたある日、彼は彼女と約束した。 「来週の日曜、この街をでよう!!僕と弟と一緒に..」 彼女は驚いた。しかしあの辛い生活から抜け出せると思うと、自然に首が縦に動いた。 初めてその時、少女の目に輝きが戻ったのだ。
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