山雨

2/2
前へ
/59ページ
次へ
暗擔(あんたん)とした空から 山襞(やまひだ)へ日脚が移る 竜神が雨を降らせ 砲声(ほうせい)のごとき遠雷がなく 宝玉(ほうぎょく)をちりばめた鉄色の葉 蜘蛛の精霊が千筋の糸を吐く
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加