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「さっきの事故ね、一人亡くなる。」
お茶をずずっとすすりながら純姉は平然と言った。
「…正面衝突。赤いバイクの男が亡くなる。まだ亡くなった訳じゃない。」
ぽつり。
と沙羅姉が言った。
沙羅姉は予知的なのが出来て、よく当たる。
でも、必要最低限しか言ってくれない。
「まぁ。巧、てめぇが行っても何にも感じねーから安心しろ。ただ、悪いものは残ってるけど、巧なら大丈夫だ。」
ホント大丈夫なのかよ…
隼人兄の言葉をそう、だまって聞いた。
一瞬部屋がしんとなる
「あ、時間。」
純姉の一言で、皆動きだす。
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