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「どうせ僕は女の子みたいな顔してますよ……。落ちこぼれだし、ブサイクだし……」
どんどん自分を卑下する桜。
だが可奈からしたら、桜の顔は確かに女の子みたいだが整っていて、どちらかと言うとイケメンだ。
しかし、桜はそんな事は露知らず、部屋の角で三角座りだ。
「桜君、そんなとこに居ないで、食料の事とかあるし、買い物に行こ?」
空気を盛り上がるため、極力明るく桜を誘う。
「あっ、うん、わかった。着替えるから待ってて」
「うん、待ってるよ」
何とか空気を変える事に成功した可奈だった。
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