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食事も終わり風呂から上がった桜は、自室で何かを書いていた。
「桜君、入ってもいい?」
ノックの音と共に、可奈の明るい声が聞こえてきた。
「どうぞ」
「へっへっ、お邪魔します」
可奈は風呂上がりらしく、腰まで届く長い黒髪は濡れており、首にはタオルを巻いている。
「どうしたの?」
可奈の方は見ずに聞く桜。
「別に用事はないんだけどね。何書いてるの?」
「ん、これ?これはね……」
桜は、書くのを途中で辞めて、ノートを可奈に見せた。
それには、なにやら細かい文字がびっしり書かれていた。
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