368人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
洋祐の後は、皆平均的な数値を出していた。
今のところ最高が洋祐で、最低が新井耀子の四千五百だ。
そしていよいよ、桜の番だ。
桜が前に出ると、冷やかしの声があがった。
しかし、桜はそれを無視して、測定に神経を集中させる。
そして、測定装置が数値を弾きだす。
「…………いち?」
測定を監視していた薫が、間抜けな声をあげる。
そう、桜の魔力値は限りなく零に近い、一。
AB両クラスから、笑い声が沸き起こる。
学年トップの少女を除いて……。
最初のコメントを投稿しよう!