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一方、魔力固定を始めていた菫はそのやり取りを聞いて苛立っていた。
(何よ何よ何なのよ!落ちこぼれのくせに!一茉も一茉よ!あんなのと仲良くなっちゃて)
苛立ち過ぎて魔力が陣から溢れ出し、光輝いている。
「おいおい三ツ井、もう魔力を込めなくていいぞ?寧ろ込めすぎだ」
担任の言葉を聞き、我にかえった菫は魔力を止めた。
一気に魔力を込めてせいか、額からは汗を流して息をきらしている。
陣は、更に輝きを強め……
「これが……魔導書……」
中心部から一冊の本を出現させた。
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