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陣が桜の魔力を吸い、光を放ち始める。
今までの誰よりも希薄な光だが、桜の目の前には確実に魔導書が生み出されていく。
そして……、一瞬だが強く光り、それは完成した。
暖かく、不思議と気持ちが落ち着く光を放つ魔導書が。
「これが……僕の……?」
桜は魔導書を手に取り最初の一ページを開いた。
そこは、びっしりと文字で埋め尽くされていた。
「……三ツ井、何か呪文を唱えてくれないか?」
感動している桜に、何故か愕然とした表情の教師が頼む。
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