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学園の西の森の古風な平屋、そこが生徒会専用の活動場所となっている。
校舎から一本道で繋がっているそこに向かいながら、桜はある心配をしていた。
「……うわっ、先生にも職員室来いって言われてたのにどうしよう」
薫に先程の事件で呼ばれていたのを思い出し、深い溜め息をつく。
「おい、そこの少年、一体この先に何の用だ?」
不意にかけられた声に桜は驚いた。
「…………!?」
辺りを見回すが、鳥一羽すらいない。
「こっちこっち、上だよ」
声の通り上を向くと、
「うわっ?!」
女子生徒が一人、魔導書に座り浮かんでいた。
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