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だが、グリモアの魔導書なんて聞いた事がなく、理解が追いついていなかった。
「そもそも……、グリモアの魔導書とは何ですか?グリモワールが創ったってのは分かりましたが」
「ふむ、それは実際に見た方が早いな。すまない《アイゼン》、加速〈アクセル〉の陣を出してくれるか?」
桜は最初、天慧が誰に話し掛けているか分からなかったが、
「少々お待ち戴けるかな、ミス?」
何と、天慧が座っていた魔導書から声が聞こえるではないか。
「何を驚いている、君の魔導書も喋るだろ?」
天慧の問いに、桜は全力で首を横に振る。
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