落ちこぼれの力

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「おはようございます、マドモワゼル」 アイゼンが桜の魔導書に話し掛けると、反応して再び光った。 「その声はおじ様?あれっ、私は一体……」 「あっ、あの、ちょっといいかな?」 一人取り残されていた桜が、二人?の魔導書に話し掛ける。 「いかがした?」 「誰?」 自分の魔導書に誰かと聞かれて、桜は少し泣きそうになったが、何とか堪える。 「えっと、一応僕が君を出したんだけど……」 その問いに、魔導書は笑う。 「魔力の質で分かるよ。私は、あなたの名前を聞いたの」 その答えに少し嬉しくなった桜は、簡単に自己紹介した。
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