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「桜って言うんだ。私の名前はカズハって言うの。よろしくね、私のマスター」
「うん、よろしく。えっと……、カズハ」
桜はマスターと呼ばれた事に照れ、もじもじしていた。
それを見ていた天慧は、はっはっはと笑いながら桜に一枚の紙を渡した。
「自己紹介も済んだみたいだし、カズハの間にこの魔法陣を挟んで加速と唱えてみてくれるかな?」
その紙は、中央に丸い陣、その回りに文字が書かれたものだった。
そして、
「これは……ラテン文字?」
毎晩毎晩、桜がとある事をするために勉強していた文字そのものだった。
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