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「知ってるのかい?昔に使われていた文字らしいんだが……」
天慧はキョトンとしていたが、桜の謎は深まるばかりだった。
(何でラテン文字で陣が書かれているんだ?これじゃあまるで……)
考えながら、桜は制服の内ポケットに手を入れる。そこには、桜が自分で創った魔法陣が書かれた紙がいくつか入っている。
「いったいどうしたん……それはどこで手に入れたんだい?」
桜が紙を取り出し天慧に見せると、天慧の表情は訝しげなものになった。
「これはその……僕が書いたものです」
桜は、それを作った経緯を話す事にした。何故それを作らねばならなかったかを。
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